夏終わった。LEDの街灯とか風情の欠片もねえな。そんなものでわたしを照らすなよ。缶の底にうっすら残ってた酒を飲み干したら、思ったよりアルコールの味がした。今日の月は月齢15.1の完全な満月だと知り、全てが嫌になる。疑っていたからであります。酔った勢いではいつか必ずつまづくのだ。赦すことは容易い。本当か?

 20代は10代の続きである。ハイウェイは直線。単調なドライブ。飽きた。音楽は救い。自信の芽は根から枯れたよ。どん底にも落ちきれない、宙ぶらりんで笑ってやるよ。なあ、凡人。

 わたしは男に勝てなかった。待つことに意味は無いのだと知った。わたしは紛れもなく女だった。そのことがひどく悔しく、スカートなど一枚も持っていない自分が、生命としてこの世に誕生した瞬間から決まっていた今日の負けを、その瞬間まで知ることができなかったことが、あまりにもおかしく、情けなく、わたしは膝から崩れ落ちて泣いた。

 最後の火花が海に落ちるのを見ていた。 わたしはあの最後の火花になるのだ。我々は偉くもなんともない、所詮ヒトだ。

 明日からも真面目に生きる。