短歌 

みずいろの飴玉を噛み砕く だいだいの飴玉はゆっくり溶ける

(2016/1102)

『離』

苦悩しか生産性の無い夜に。

(2016/12/14)

もう会えぬ勝手に決めた運命でここにはいない人へ書く癖

(2017/0125)

泡沫の俺とわたしは何度目の今世紀最大の事件か

(2017/01/28)

『ばらばら』

ひとりでは何も生まれぬ生み出せぬ無能ではない非力でもない。

(2017/01/30)

iOS 10.21 お使いのソフトウエアは最新です。

(2017/02/01)

死にたいと漏らす声があるうちに、今は亡き人らの声を聞け。

(2017/02/07)

100円の頁の匂いは知っている わたし以前のわたしのこととか

(2017/03/05)

いつまでも今日のドリンクバーの薄い紅茶の味を忘れないこと。

(2017/04/05)

6車線越えて結局行き着くは24時間ひかるコンビニ。

(2017/04/06)

生きているうちに減りゆくたましいは死をもって完成する彫刻

(2017/04/26)

最愛の人とたべるにふさわしい寸分の狂いもなくプリン

(2017/05/02)

わたしにしか決められないものの前で震える左手よ働け

(2017/05/03)

「悩んだら行動しましょう こどもの日を生きる4月生まれの君へ」

(2017/05/05)

無駄なものを愛しすぎている苦い煙や落ちゆく玉のような

(2017/05/15)

地団駄を踏むその足で前へゆく我は我をも置き去りにして

(2017/05/23)

生活のすべてが美しいと思うな。

(2017/06/05)

嘘の跡わたしの皮膚に残してまで君が伝えたいことは何?

(2017/06/18)

絶望が希望に勝る絵の具なら、わたしは色のない希望を描く。

(2017/06/29)

まだわたし大人じゃないけど、わがままを言えるくらいに若くない、もう。

(2017/07/01)

日々は日々響きひび割れ微々たる美

魚たち、赤から青に変わる さあ安全な海のなかで笑え。

(2017/07/09)

なにもないふるさとには帰る家がある 完膚なきまでにふるさと

(2017/07/09)

ぼくを刺す針のような優しさで痛いと思えることの幸せ

むずかしい哲学なんかは知らないが津軽ゲーテことわたくし

(2017/07/14)

無機質なコンクリートがチョコ味の夜の気温は27℃

(2017/07/15)

なまぬるい鼻血みたいなやさしさを垂らしたままでこっち見ないで。

(2017/08/06)