OYASUMI

白いツツジ花言葉は『初恋』らしい。先日、姉と二人でツツジの名所へカメラを持って出かけた。現像してもらった写真を受け取ると、白いツツジの花の写真だけがピントが合わずぼんやりしていて、「なるほど」と妙に納得したのである。

 春は、目立つ星座がない。おとめ座の一等星は、スピカだ。春の星座には、あまり思い出がない。よく見えないからだ。いつもそこにあるのに。夏は、さそり座。一等星は真っ赤な、アンタレスサカナクションの『アンタレスと針』は、さそり座の歌だ。シャウラとスコーピオ。さそり座は低いところにあるから、周囲に家が並ぶわたしの住む場所からは見えない。小学生のころからずっと星を観察していて、さそり座を初めて見たのは19歳の夏だ。形が美しい星座。夏のさそり座は、追う。冬のオリオン座は、逃げる。二つの星座は、空に同居しない。秋は、ペガスス座アンドロメダ座の、大四辺形。ペルセウス座流星群。これは8月に見られるけれど、ペルセウス座は秋の星座だ。流れ星は、大気圏に突入する宇宙の塵らしいけれど、塵も光れば…。冬は、全天一、明るい星、空。シリウスをピアスにしている女の人がいたら、きっと綺麗だろうな。年中見られる北斗七星は、長い時間をかけて形を変えていくらしい。それは、わたしたちが一人残らず死んだあとの話。