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 リストカットした血が滴る細い腕の写真を載せるアイドルが嫌いだ。生きづらいのはなんとなくわかる(こんなぬるい同意、求めてはいないのだろう)けど、それを世界のせいにするのは、的外れな八つ当たりでしかないように思う。はみ出していないと、アイデンティティは維持できないことに気づいているけれど、反抗することでしか生きていけない、空っぽの自分を目の当たりにすることは、怖い。教室の机から離れて、絵が描けなくなった人のように、はみ出し者が集まったとき、自分は実はまともな人間の部類なのだと知って恥ずかしくなった人のように、脱線した電車は走れないように、そういう人は違う道を選ぶしかないのに、履き違えた優越感は、もう捨てるしかないのに。適合できないことは、自慢すべきことではない。回せよ。望むなら。