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両極の間で揺れるかわいいプリン

 好きな人と会うための服がない。大好きで尊敬する人と、向かい合ってプリンを食べるのだ。粗末な服ではいけない。それにふさわしい、たとえば、Tシャツよりかは、綺麗な襟のついたきちんとしたシャツがよいだろう。靴も、スニーカーではなくて、光っている革靴のほうが、よい。

 おそらく、好きな人はこんなことを微塵も考えず、今日着たいと思った服を着てくるのだと思う。それが、よれよれのTシャツで、何百キロも歩いたスニーカーだったとしても、わたしはそのまばゆさに圧倒されて、上手にプリンをすくえないだろう。