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使命

 この道をもし逃げ道とするならば、きっと脚の骨は折れ、それを引きずったまま、やがて道の途中で、前を行く人らへの無礼を思いながら、赤い顔のまま死んでいくことになるだろう。かつてわたしの後ろにいた人は、わたしの死体を避けて先へ進む。行く道に転がる死体はわたしだけでないから、皆も目が慣れてきて、可哀想だとか、残酷だといった類の感情は、まったく感じない。むしろ、これらに後押しされるというような感覚すらある。ここはそういう、道だ。

 

生きているうちに減りゆくたましいは死をもって完成する彫刻