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燃焼しきれなかった感情の灰で花が育ったりしないかと考えている

 永遠などという言葉は死んでから言え。身の丈に合ったダサいネックレスや指輪を与えあって満足することが永遠の意味だっただろうか。

 

 …他人の幼稚な恋愛にはまるで興味がないが、そのようなわたしの恋愛には誰も興味を示さないことは言うに及ばない。が、構わずわたしは話を続ける。

 男女が肉体的な関係を伴わないで愛を維持していけるかと言えば、ほぼ不可能だろう。本来ならば、セックスは疚しい、後ろめたい行為ではないはずなのに。それ抜きに、尊敬や憧れで構成された精神的な愛にありつけることができたなら、もっとも理想的だとさえ思うが、果たしてそれは、恋愛と呼ぶに相応しいのか、とか…。

「バイなんじゃないのか?」

と言われたことがある。もちろん男の人を好きになったことは何度かあるけれど、歳をとるにつれて、こんな余計な感情ばかりが蔦のごとく固着して、終いには視界ごとわたしから奪ってしまうのだった。

 ただ単純に、優しいから、足が速いから、おもしろいから、頭が良いから、そんな理由で誰かを好きになれたら。そんなかつての自分が白だとするならば、わたしが徐々に汚れてきてしまっていることは明らかだ。

  友人からもらった手紙に、「◯◯ちゃんに対する気持ちは、尊敬とも、憧れとも、恋愛とも違う、〜…」と書かれていたのを読んだときは、かなりショックを受けた。わたしは一方的に、その全てを含む感情を、彼女に対して抱いていたからだ。それは、わたしにとってはある種の失恋だった。

 すっかり、境界線を見失ってしまっているようだ。いや、境界線なんて存在するのかどうかすら定かではない。 わたしは、一日のうちで夕方や朝方がもっとも好きだ。常に曖昧な変化し続ける時間。あの空の色は綺麗だ。

 ただ、少なくとも、わたしが男性に求めてしまう感情は幼稚であり、わたしがもっとも軽蔑する類のものだろう。むしろただの依存心でしかなく、まったく健全でない。わたしがひとりで立つためには、やはりひとりでいるほかにない。そんなことを考えている。

 そのために、女性に対して、精神的な、などと下手な言い訳をしてまで、無理やりにでも恋愛感情を見出そうとしているのが、客観的に見るととても醜くて、どうしようもないという一番どうしようもない結論に行き着く。でも、本当に、女性を好きだとも思う。

 

 わたしには、チープな永遠すら程遠い。