読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

安泰

 シルバーの自転車、時間が足りないのかそれともわたしが欲張りなのか、夕方は可愛いコンビニの店員が22時になると実家暮らしの男に変わって、実家で使っている茶碗を割ってみたいと思うがそれすらできず、ゴミ捨て場の前でするには勿体無い話、スーツと猫背、葬式と笑顔、自分の中の左側(君から見たら右)、安物の時計の秒針、旧友、程よい眠気、影に気づいて光源を探す、他人の着信音に振り向いて、明日は変われるかもしれないと期待して入った布団は冷たい。人一倍戦争を恐れているくせになぜだ、跨線橋から見下ろす線路には15両の電車が常に、夕陽が綺麗な日もそういえば、あったな。偶然を装う電車、会いたい人が不在の渋谷、108円のミックスサラダ、できるだけ嘘はつきたくないんだ、早く寝ないと健全な朝がやって来ない、精神的な愛のために不必要なものとは?「綺麗事を言う人が嫌い」と言う、大人になる前に気がつくと、いいね。怠いと言う人が救う命、フローリングであみだくじ、小学3年生の頃から続けている天体観測、初めてさそり座を見たのは19歳の夏だった、知らない街を一人で歩けば報われる感情とは何だろう。生活は炭酸水の色と味をしている、紙で指を切ると血が出るんだって、拒絶していたのはこちらだった、どうして、あの夜行バスは明日の朝には東京にいる、わたしが5秒後にこの角を曲がれば衝突する、黄色い自転車。