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白昼夢の続きは鉄の味がした

精神が己の肉体から剥離していくとき、我々は真に孤独だ。感覚・知覚・記憶・意図・思考は縒り合わさって一本の糸の形をしているが、その糸の解れこそが人間が自我を保つことのできる地平の限界である。壊れたはずの赤いラジカセから昭和の歌謡曲が聞こえてくるのは幻なんかではない。手首を赤く染めるのは建設的でないからわたしはしないけれど、もし本当にするときが来るとしたら、床の上でわたしの指が踊っていることだろう。もちろん腕は宙に浮いたままだ。せっかく流した血が経血と同じ赤だったら泣き崩れるかもしれない。憎い。

 

死ねない

こんばんは。今何してますか。

殺してくれ

眠れなかった

 

幸せな時代に生まれてきてごめんなさい。わたしは今とても幸せだ。生命を謳歌している。